しばらく間が空いてしまいました。少しペースアップしていかねば。
さて、『岸辺のふたり』を探すといっても、手がかりはオランダの映画で
父と娘の話という情報だけ。
いったい、どこから手をつけていいのやら。
しかし、チャンスはすぐにめぐってきました。
アカデミー賞の翌月(このころはまだアカデミー賞の発表は3月でした。)4月には
MIP-TVと呼ばれるテレビ向けの作品のマーケットがフランスはカンヌで開催されます。
ちなみに、今年はちょうど今日からはじまっています。
私はここ数年顔を出していないのですが、映画祭同様ずっと参加していたマーケットでした。
2001年4月、MIP―TV。
ここでは、テレビ番組の制作会社や販売会社、映画の会社もちらほらと、
また各国の映画振興組織などもブースを出しています。
そこで、まず私は、オランダの会社に総当りで
「Father & Daughter」のことを尋ねたのです。
ですが、8分のアニメはアカデミー賞を受賞したばかりにも関わらず、
知っている人はいなくて、全く何の手がかりも無く落胆していたのですが、
オランダ映画振興組織のようなところの人が親切で、調べてあとで
教えてあげるということになったのです。
そして、帰国して数日後、「Father & Daughter」は、
オランダ・アムステルダムに事務所があるインディペンデント系の
セールスエージェントが扱っていることが判明。
すぐさまに連絡をとり、試写用カセットの取り寄せをお願いしました。
まだ、このころはFAXでやり取りしていたんですよねえ。
パチパチとタイプライターで打った用紙をピーという音のFAXで
送っていたのです。隔世の感がありますね。
そして、数日後、そのカセットが届きました。
そうそう、そのころはまだDVDのスクリーナーなんてなくて、
VHSテープだったんです。
すぐさま、私はカセットを
カチッとデッキにいれ試写をしました。
その日は確か土曜日か何かで私は事務所に一人でした。
そして、待ち望んでいた『岸辺のふたり』を始めて見るのです。